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ファイヤーキング・ヒストリー
“ファイヤーキング”とはアメリカ・オハイオ州にあるアンカーホッキング社のブランド名です。
ファイヤーキングが産声をあげるにはとても時間がかかるのです。
その前身となるのは1905年にアイザック・J・コリンズ氏が、ガラスメーカー出身の6人の仲間と「ホッキンググラス社」という会社を立ち上げたことから始まりました。ちなみに社名に使用されているホッキングという名前は、アメリカ合衆国オハイオ州に本拠地を持つ会社の近くの川の名前から由来されています。
ホッキンググラス社は、ますます工場の生産ラインも拡大していき、1937年の大恐慌時代にも負けない力強い会社に成長していきます。そしてこの大恐慌時代に生き残りをかけてホッキンググラス社は、アンカーキャップ社と吸収合併をすることとなり社名が変わり、その結果「アンカー・ホッキンググラス社」が誕生しました。
そして記念すべき5年後の1942年、いよいよアンカーホッキンググラス社の耐熱ガラスブランド「ファイヤーキング」が発売されました。
代表的なジェダイシリーズやピーチラスターなど、瞬く間にアメリカ全土に広がっていき、さまざまなキッチンウェアが製造されて家庭の食卓に浸透していきました。
やがて厚い要望から飲食店向けのレストランウエアシリーズが生産されました。このシリーズはまたたく間にほとんどのアイテムが業務用マーケットに受け入れられ、最初の6年間では25万個を販売しました。
また企業のノベルティやキャラクターグッズのひとつとしても当時人気をはくしました。
30年以上もアメリカ国民に愛され続けたファイヤーキングは、2年間の保証をうたいアメリカ国民から支持されていましたが、やがてネーミングから由来される“ファイヤー”すなわち“火”を連想させることで直火にかける事故がおき、訴訟問題に発展していきました。 アンカーホッキング社は生産工程やブランドを見直すこととなり、1970年代後半に古き良きアメリカンカルチャーと共に惜しまれながら終焉を迎えることとなりました。
現在も世界的に人気のあるファイヤーキングブランド、その後はアンカーホッキング社が50周年や、生産国はメキシコと当時のものとは違いますが、60周年を記念して代表作品であるジェダイの復刻版も発表されています。



ファイヤーキングの魅力
ファイヤーキングの魅力を挙げるときりがありませんが、はじめにミルクガラス特有の温かみや柔らかみ(当然柔らかくは無いのですが・・・)に加え、色や柄、形のバリエーションが豊富であるという点でしょう。
宝石の名前がモチーフにされている「ジェダイ」(翡翠)、「アズライト」、「ターコイズブルー」、「ブルーサファイア」などのしゃれたネーミングも当時の奥様方には素敵に映ったことでしょう。そして50年以上前に製造されたもので、落としても割れにくい丈夫な耐久性を持っていることや、電子レンジやオーブンに使用しても大丈夫な耐熱ガラスであると言うことで実用性にも優れていた点は特筆すべきです。
ファイヤーキングが現代もさまざまな人に愛され、コレクティブルアイテムと呼ばれる趣味性の高いアイテムであるのは、時代に流されない不滅のデザインや、カラフルで多様な品揃え、アメリカミッドセンチュリー時代のパワフルな時代感が心をつかんでやまないからだと思います。
ファイヤーキングをもっともっと知ることで、魅せられ、自分のお気に入りを発見することができるでしょう。